大人からピアノを始める方へ私の経験からのアドバイス第六回

前回の投稿でピアノ演奏レベルをあなたの演奏を聴かせる聴衆を誰にするかで3つのカテゴリーで分けあなたがピアノを始めるにあたってどのレベルを目指すかを決定すべきと提案しました。そのうちの一番レベルが高い「家族でも友人でもない公衆の面前で演奏できるレベル(ピアノバーとか発表会含みます)」についてとレベル達成に必要となる事を明記しました。

今回は中程度のレベルである「気心知れた家族や友人の面前で演奏できるレベル」ついてと必要な事(主にメンタル面)を説明したいと思います。

 

 

 

気心知れた家族や友人の面前で演奏できるレベル

もしかするとピアノが弾ける事を周りに隠し機会を見つけて弾いて聴かせて家族や友人をびっくりさせたいと考えている方も多いかも知れません。確かにまったくピアノなどに今も昔も縁がなかったような方がふとピアノをさらりと弾いてみせたらまさにギャップ萌えで好感度アップ間違いないかもですね(笑)。

またはバンドや合唱などが趣味の家族や知人とピアノでアンサンブルするのも楽しそうですね。大人がピアノを始めるきっかけとしては非常に素晴らしいと思います。ただこのレベルを中程度に設定したのはいくら見知った知人が聴手だとしてもやはり自分以外の他者の前での演奏はそれなりに一定以上の演奏技術とちょっとした心がけが必要となります。

そこで以下に必要となる事や心がけについて明記しますので参考にして下さい。

演奏ジャンルに必要となる鍵盤数を備えたピアノもしくはキーボード(持ち運び可能な機種推奨)

一番高いレベルの見知らぬ聴衆向けに必要となるピアノや機材のレベルよりぐっと手軽になりますが88鍵盤が必須のクラシック曲を披露したいのに32鍵盤のミニキーボードでは物理的に演奏できませんよね。もちろん披露したい曲がそれほど鍵盤数を必要としない(音域がせまい)場合はこの限りではありません。ただしあなたがピアノを演奏できる事が周囲に知られると今後はもっとレベルの高い(広い音域)演奏をリクエストされるケースもありえる(高い確率で笑)ので金銭的余裕とピアノを続ける可能性が高いと判断したら最初からフル88鍵盤の電子ピアノもしくはキーボードを手に入れておくのも悪くない選択だと思います。

そして自分以外の他者に演奏を聴いてもらうのでできれば持ち運び可能なタイプを購入しておいたほうがバンドやアンサンブルなどに出向く際に非常に重宝されます。あなたを良く知る家族や知人に演奏を披露する事は想像以上に喜んでもらえる事が多いです。是非今度は別の場所で弾いてと頼まれる事請け合いですよ。

聴かせてあげるのではなく聴いてもらう謙虚な気持ち

家族にスマホやパソコンを説明するといつの間にか喧嘩になってしまった苦い経験はありませんか?これと同様にややもすればピアノ練習をがんばった自分の演奏を身内なんだから何をおいても聴くのが当然という思い上がりをしてしまう可能性があります。いくら家族や親しい友人でも彼らが忙しい時やそれどころではないケースでは演奏の押し付けはあまりしないほうが良いでしょう。

また気心知れた間柄ゆえ演奏について遠慮のない批評の言葉をかけられても怒ったり逆ギレで関係性が悪化しないようあらかじめネガティブな反応が返ってくる事を想定しておくべきです。

思ったような演奏披露が出来なくてもまたチャレンジする気持ち

家族や友人などの前とはいえ一番最初の演奏披露は想像以上に緊張するものです。最初はおそらくうまく演奏できないでしょう。短絡的にもうピアノやめたと投げやりな行動をとってしまう事も考えられます。沢山の練習や綿密に立てたサプライズ演奏がうまくいかなかったとしても二回目から劇的によくなる可能性もあります。せっかく始めたピアノ、是非続けて頂きたいと思います。

演奏を披露したらその時点でピアノへの情熱が失われるリスクについての理解

新婦の藤原紀香との結婚披露宴で陣内智則が披露した永遠にともにのピアノ弾き語りではないですがある一つの曲を突貫スパルタ方式で練習してお披露目したとたんに一気にピアノに興味が失われるケースは陣内氏に限らず多くある事です。ですので恋人へのサプライズや異性にもてたいからだけの理由でピアノ演奏披露したいならピアノや他の投資が過剰にならないよう注意しておいた方が貴重なお金を無駄にしないと思います。

ピアノに限らず趣味などの道楽は基本的に自分がやってて楽しいから続けられるのであってやって楽しく思えないなら他の好きなことに時間やお金を費やすべきです。だから異性にモテたいからとの理由はピアノを始めるきっかけとしては良いと思いますがピアノが弾けてもモテる保証は全くない事は多くの先達の皆さんも深く同意してくれる事と思います(笑)。

大人から始めるピアノで目指す中程度レベルに達するために必要な事を書いてきました。次回は私自身が目指しているレベルで大人からピアノを始めたい方にもっともお薦めしたい「ただ自分が楽しむために演奏するだけ」レベルについて書いていきたいと思います。

「魔法はいまここに在る!」いまここで練習していつの日かできるようにお互いがんばりましょう!

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

 

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