子供を指導する立場の方は必読!スペイン在住孤高の日本人少年サッカー指導者のコラムご紹介

当サイトを訪問頂いた方に部活動や音楽指導などをされている方がいらっしゃるか分かりませんが子供達を指導していくにあたって遥か異国のスペインで未来のプロサッカー選手を目指す子供たちへの指導や父兄への対応など日々精進されている日本人が書かれたとても興味深いコラムがスポーツナビ上に掲載されていますのでご紹介させていただきます。

著者である木村浩嗣(きむらひろつぐ)さんは現在55歳のスペイン在住9年のサッカー指導者、スポーツライターです。

木村浩嗣
元『月刊フットボリスタ』編集長。スペイン・セビージャ在住。1994年に渡西、2006年までサラマンカに滞在。98、99年スペインサッカー連盟公認監督ライセンス(レベル1、2)を取得し8シーズン少年チームを指導。06年8月に帰国し、海外サッカー週刊誌(当時)『footballista』編集長に就任。08年12月に再びスペインへ渡り2015年7月まで“海外在住編集長&特派員”となる。現在はフリー。セビージャ市内のサッカースクールで指導中。

スポーツナビ[スポナビコラム-著者一覧-著者詳細]より

スペインのセビージャといえば最近Jリーグに復帰した清武弘嗣選手が在籍したセビージャFCがある街ですがサッカーに関してはとても熱い土地柄もあり日本人への根強い偏見も残っている地域。

セビージャ 時代
ハノーファーが降格した事により、清武に複数のクラブから関心が寄せられたが、移籍金が800万ユーロ(約10億円)と設定されていたため移籍が困難とされた[10]。しかし、ハノーファーが2億円の減額に応じたため[11]、2016年6月10日にリーガ・エスパニョーラのセビージャFCへの完全移籍が発表された[12]。背番号は「14」。2016年8月9日、デビュー戦となったUEFAスーパーカップのレアル・マドリード戦では先発出場し、延長戦の末120分間フル出場するも2-3で敗れた。8月20日、リーガ・エスパニョーラ開幕戦のRCDエスパニョール戦では4-1-3-2の右サイドハーフで先発し、1得点1アシストの活躍でデビュー戦を飾った。11月2日、UEFAチャンピオンズリーグ第4節のディナモ・ザグレブ戦で後半にガンソと変わってCL初出場を果たした。しかしシーズン通して出場することは出来ず、更にアルゼンチン人のワルテル・モントーヤ(スペイン語版)の加入が濃厚となり、EU圏外選手枠の3名から押し出されてしまった。

清武弘嗣 – Wikipediaより

ましてスペインでは最近の乾選手のFCバルセロナ戦の2ゴールが話題になりましたがことサッカーに関しては日本人というかアジア人全体にフェアな評価がされにくいのではないでしょうか。

そのようなけっして恵まれているとは言い難い環境で未来のプロサッカー選手を夢見る子どもたちを遥か異国スペインセビージャで立派に指導者として日本人が働いていることに驚きと感動を覚えます。

木村氏のコラムには少年たちの指導方法の違いや子供をレギュラーにしろというような父兄の圧力などに苦慮するさまが生き生きと描かれています。

自分の子供を表舞台に立たせたい気持ちは国を問わず共通の願いなようでかなりシビアに木村氏に圧力をかけられています。

この親たちとの微笑ましい交流は、あくまでも例外である。これまでの監督生活で、親たちの関係はとげとげしい方がはるかに多かった。ある時などは「児童虐待で訴えてやる!」と言われたこともある。こっちも「訴えてみろ!」と返したが、彼の言う“虐待”とは、彼の息子のプレー時間が少ないことだった。

親からの監督批判をかわす方法は?スペイン暮らし、日本人指導者の独り言(4)より

はたして木村氏はどのようにしてその圧力に対処したのか是非コラムを読んでみてください。木村氏の信念はさすがにプロフェッショナルだと唸りました。

また日本の子供たちとスペインの子供のメンタリティーの違いについてもとても興味深い記述がありました。

スペイン人の方がよりコンペティティブだ。Competitiveを辞書で引くと「競争心旺盛な」と出ている。そう、スペインの子供は負けず嫌いで勝利にこだわる。だから負けると泣く子が出てくる。先日21日にAチームとBチームの対戦があり、終了1分前にCKが直接ゴールになり、Bが3‐2で逆転勝利した。Bの連中が大喜びする脇で当然Aの連中は涙目になっていた。

試合だけでなく練習でもそうである。彼らはミニゲームのような勝ち負けのあるエクササイズが大好きなのだが、そこでも負けた方が悔し涙を流す。

子供たちに「急がば回れ」を教えられるかスペイン暮らし、日本人指導者の独り言(18)より

 

赤信号を渡る国、スペインの子供の方が日本の子供よりシュートへの意識が高い、というのは本当だろう。だから、と言って「渡れ」と教えるわけにもいかない

赤信号を渡る国で自己責任について考えるスペイン暮らし、日本人指導者の独り言(3)より

スポナビコラム木村浩嗣の「スペイン暮らし、日本人指導者の独り言」コラム一覧はこちら⇒https://sports.yahoo.co.jp/column/writer/231

2017年6月27日追記:非常に残念ですが下記リンクに紹介した記事をもって木村氏のスポナビコラムは終了との事です。今後の本業での活躍が楽しみです。

少年チームの監督をいったんお休みします – スペイン暮らし、日本人指導者の独り言(20)

まだまだ日本人も捨てたものじゃないですよね。また未来の日本を支える子どもたちを日々指導しておられる方へ感謝とご発展を心より願っております。

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

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