「赤い靴はソ連を隠喩!?」1922年(大正11年)初出の名曲「赤い靴」採譜練習第1回
昨日少し調べた著作権切れで短調の童謡・唱歌で簡単そうな野口雨情(のぐちうじょう)作詞、本居長世(もとおりながよ)作曲の「赤い靴」の採譜とコード付けにチャレンジします。
幼いころからどうも暗い感じで特に好きな歌ではなかったのですがさすがにだいぶ年食ってくるとあるていど耐性がついたのかこの歌の良さが実感できるようになりました(笑)
それとWikipediaを読んでみたのですがこの”赤い靴を履いた女の子”の実存したモデルの存在有無が未だにはっきりせず結構大きな論争になっているのですね。
歌詞は、実話を題材にして書かれたという話が定説化していた。
静岡県清水市有渡郡不二見村(現在の静岡市清水区宮加三)出身の岩崎かよの娘・佐野きみ(1902年(明治35年)7月15日 – 1911年(明治44年)9月15日)がその赤い靴を履いていた少女のモデルとされた。その「定説」は次のとおりである。
岩崎かよは未婚の母としてきみを育てていたが、北海道に渡り、鈴木志郎と結婚する。きみが満3歳の時、鈴木夫妻は、社会主義運動の一環として当時注目されていた北海道の平民農場へ入植する。しかし、開拓生活の厳しさもあり、かよは義父・佐野安吉の仲介により、娘・きみの養育をアメリカ人宣教師のヒュエット夫妻に託す………..
詳しくは是非Wikipediaを読んでみて欲しいのですがモデルの女の子は幼くして夭逝してしまいます。
一方この定説に意義を唱える説もあります。
この「定説」には「捏造」が含まれているという説が作家の阿井渉介によって提唱された。阿井は、1986年(昭和61年)、静岡・日本平に「母子像」が建立された際、地元テレビ局静岡放送が制作した記念番組『流離の詩・赤い靴はいてた女の子』の構成台本を依頼され執筆したが、このとき菊地本や、『ドキュメント・赤い靴はいてた女の子』に示された「定説」の事実関係に不審を抱き、のちに「定説」の矛盾点を追究するに至ったという。そして、著書『捏像 はいてなかった赤い靴』(徳間書店 2007年12月 ISBN 4-19-862458-5)において、「定説」には根拠がないとする批判を明らかにした。
阿井による説は以下の通りで…………
最近までも論争は継続しているようです。
文化人類学者の山口昌男は、その著書『「敗者」の精神史』(岩波書店 1995年7月 分冊文庫本のISBN: 978-4006001445)の中で、雨情の『青い目の人形』と『赤い靴』について論じている。この山口本に触発された亀井秀雄(市立小樽文学館元館長)は、北海道教育大学釧路校国語科教育研究室が刊行している『国語論集・9』(2012年3月)に、『「赤い靴」をめぐる言説』[1]を投稿した。
この論文の中で亀井は指摘する。『赤い靴』の像を建立した人々は、自分が作っているのは『赤い靴』から誘発された虚構の像であることを認識している。しかし、その想像力は…………..
私は音楽的な(楽譜等)情報がWikipediaにあるかと思ってましたがほぼ全文がこのモデル実在論争について書かれて読みふけってしまいました(笑)
また永六輔氏による赤い靴はソ連を隠喩で示したと聞いたとする説に対して野口雨情の名作を半日ソングにするなとの作曲家すぎやまこういち氏の批判など中々興味深い論争があったようです。
詳しくは是非Wikipediaを読んでほしいのですがまだまだ知らないことはたくさんあるのですねえ。
とても勉強になりました。
他にも赤い靴の女の子のモデルとされる佐野きみと朝ドラ「花子とアン」の村岡花子と佐野きみは出会っていたとの説もありとても短い歌の背景に今もなおイメージを膨らませる名曲であることは議論の余地は無いように思えます。
NHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014年度前期)の原案となった、村岡恵理の著書『アンのゆりかご-村岡花子の生涯-』には、村岡花子と佐野きみの出会いについて触れた一節がある。
1903年(明治36年)、村岡はな(花子の本名)は東洋英和女学校に給費生として編入学しており、毎週日曜日は給費生の必修として、東洋英和が運営している永坂孤女院の日曜学校に教師として出向いている。その時、はなが物語を語り聞かせていた孤児たちの中に、はなより9歳年下のきみがいたはずというのだ。
上記の説を読んでなんか「花子とアン」がものすごく観たくなりましたよ。
採譜といいつつ今回は採譜しませんが今必死にキーボードでメロディ演奏練習中です(笑)
お手本とする歌は⇒https://www.youtube.com/watch?v=cdRauXlcuKI
明日からまた採譜練習がんばりまっす!
↓はもちろん赤い靴のコード付き楽譜も収録されてますよ。
「魔法はいまここに在る!」いまここで練習していつの日かできるようにお互いがんばりましょう!
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。